育てるよろこび 見つめる癒し つちだくん
多肉好きの花屋が作った多肉植物アイテム
はじめまして 愛知県の西「愛西市」で花屋をやっている【花のひより園】です。
当店は生花や鉢花、観葉植物などを販売している「町のお花屋さん」です。
普段は、お祝いからお悔やみまで幅広い需要に合わせたお花を
ご注文いただいたり、配達などもしています。
また、フラワー教室なども開催しており、
店内で定期開催のほか、出張レッスンもしたり、マルシェなどのイベントでは
簡単なワークショップもしています。
「つちだくん」が生まれたのは、実はこのワークショップがきっかけでした。
寄せ植え教室などを開催する中で、お子様にもかんたんに楽しく
多肉植物を使ったアレンジはできないかと考えていた時、
何かの展示会で吉坂包装さんの
ネルソルという土と出会いました。
ネルソルとは、固まるとその状態をキープし、
様々な形態のものに多肉植物を植えこむことができるとても不思議な土です。
「植物自体をネルソルで包みこんで、お団子状に形成すれば
小さなお子様にも出来そうだし、それを顔に見立てて目や口などつけたら
擬人化されて面白いのでは?」
「頭の植物をいろいろ変えればオリジナリティも出て
子供たちも喜ぶのでは?」
そうした中で、試行錯誤しながら生まれたのが
「つちだくん」です。
当初のつちだくんのクオリティときたら
今見ると笑えるくらいのチープなお顔で、目はお店にあったパールピックに丸プチシール、
口はなんと赤のモールです(笑)
形も手作り感満載のいびつなお団子状で、鼻はつけていませんでした。
そしてネーミングは、土玉(つちだま)で作ったかわいい子ってことで
「つちだくん」と名付けました。
ワークショップでも人気で、子供たちも喜んでくれていましたが
一つ難点が見つかりました。
多肉がうまく育ちにくかったのです。
ネルソル本来の使い方としては、水を混ぜてざっくり練った土をそのままに
そこへ植物を植えこむので、水やりもその土のざっくりとした隙間に含まれ
根を張り、成長できるのですが
つちだくんの場合は、丸くお団子にする段階で、ある程度押さえつけて包み込むので
その隙間がなくなってしまい、固まった後は崩れにくくなるその性質は
形をキープするには適しているのですが、植物が根っこを張ることは難しかったのです。
そこで、改善策として根っこに水苔を巻き根の張るスペースを確保し、
なおかつ土玉部分も型を使って大きさや形を均一に整えるようにしました。
また、そのリニューアルに加え、顔パーツも現在のものへと変えていったのでした。
生まれ変わった「つちだくん」は、さらに愛着が増し、
構造上ワークショップでやるのが難しくなった代わりに、販売目的へと移行し
クオリティを高めて、いろいろなイベント等で販売するようになりました。
お初にお目にかかる時に、まず耳にするのが
『つちだくんだって!』( *´艸`)
という笑い声。
そのあとには「かわいい〜」というお声と
つちだくんを見るみなさんの笑顔です。
「つちだくん」は 見る人に癒しと笑顔を与えてくれるようです。
頭の植物がちゃんと成長してくれる姿は
植物好きな皆さんの共通の喜びですね。
そして現在の
「つちだくん」は、更に進化しています。
つちだくんを置く環境などによっては植物が
元気に育ちきれない場合もあり、また逆のパターンで
育ちすぎて顔にひびが入ってしまうということも起こってきたため、
植え替えができるように、現在のポット型(鉢)に進化しました。
これで、もしも枯れてしまった後はどうしたらよいか?という
問題も解決できるようになりました。
お客様のもとへ届いた後も、頭の植物は成長にあわせて
植え替えなどもなども可能です。
皆さんの生活の中で、
「つちだくん」と目が合った時、
にっこりと自然に笑みがこぼれるような
そんな癒しのアイテムになってくれたら嬉しいです。